腸と幸せホルモン
腸がすべて【4回目】の今日は、【腸と幸せホルモン「セロトニン」の関係】についてお話しさせてください。
「セロトニン」は腸で作られる
あなたも、幸せホルモン「セロトニン」という言葉は聞いたことがあるのではないでしょうか?
セロトニンは、体内で作られている神経伝達物質の一種です。
そして、この「セロトニン」、幸福感を感じられるようになるだけでなく、あなたの体の中でとても大切な役割を果たしているんです。
セロトニンの働き
セロトニンは わたしたちの体の中で どのような働きをしているのでしょうか?
- 1.気持ちを安定させる効果
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気持ちを安定させ、ストレスや不安をやわらげる効果があります。
脳内でセロトニンが不足すると、うつ病などの精神疾患を引き起こすことも。 - 2.睡眠を調節する効果
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脳内でメラトニンというホルモンの材料になります。
メラトニンは、睡眠リズムを調節するホルモンですので、セロトニンが不足すると睡眠障害が起こることも。 - 3.食欲を調節する効果
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食欲を調節する役割があります。
セロトニンが不足すると、食べても食べてもまた食べたくなる!という過食にも…。 - 4.痛みをやわらげる効果
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痛みをやわらげる効果があります。
特に、頭痛や生理痛、腰痛などの慢性的な痛みでお悩みの方には効果があるといわれています。
セロトニンが十分に作られていれば、
- ほっこりとした幸せを感じやすくなる
- 夜にはよく眠れるようになる
- ドカ食いしなくなる
- 頭痛や生理痛などの痛みがやわらぐ
こんなに嬉しい効果があるんですね!
逆にセロトニンが不足してしまうと、体にとって良いことなんて一つもないんです。
「イライライライラ」
「夜もよく眠れない、なかなか寝つけない」
「今日もまた食べすぎちゃった…後悔する」
「あ〜、今日もまたいつもの頭痛…」
そんなのイヤですよね。
せっかくなら、セロトニンを作って体も心もスッキリと過ごしたいものです。
では、セロトニンをたくさん作るためにはどうしたらいいのでしょうか?
ここで着目していただきたいのは、セロトニンが作られる場所なんです。
セロトニンはどこで作られる?
セロトニンの90%は腸で作られる
実際に、うつ病の患者さんは、過敏性腸症候群(IBS)の診断基準に該当しなくても下痢や便秘といった腸のトラブルに悩まされる人が多いことがわかっています。
そうしたマイナスの心理的な影響を打ち消す働きが、腸には備わっています。
第一は、幸せホルモンとも呼ばれる「セロトニン」を生成する働きです。セロトニンは情緒に影響し、心身を興奮させるノルアドレナリンやドーパミンなどほかのホルモンの働きを抑えます。
(中略…)
一般的にセロトニンは、脳内ホルモンの一つに数えられますが、脳で作られる割合は約2%に過ぎません。実は、セロトニンの約90%は腸で作られているのです(残りの約8%は血液中の血小板で生成される)。
「腸すごい!医学部教授が教える最高の強化法大全」文響社から引用
「セロトニンの約90%は腸で作られている」
わたしは初めてこのことを聞いたとき、驚きを隠せませんでした。
「そんなに多いの?…90%って。」と目を疑ったからです。
でも、ほとんどが腸で作られているということは、つまり
「セロトニンを作るためには、腸が健康であることが必要不可欠」とも言えるのではないでしょうか。
だからこそ、腸をいたわってあげることが必要なんですね。